2020年3月27日金曜日

回青 かいせい


 染付に用いるコバルト顔料の一種で、回々青ともいう。

回あるいは回々とは西アジアのイスラム圏をさし、この方面からもたらされたことを示している。

元時代に景徳鎮窯で初めて染付が焼造された時この回青が用いられたらしい。

2020年3月20日金曜日

別所吉兵衛 べっしょきちべえ


 利休時代の陶工で、京都に住し、古瀬戸の模作をしたという。

その後は代々七里市兵衛を称し、万屋を屋号としたと伝えられる。

なお一説に、吉兵衛は遠州時代の茶入の名工で、瀬戸・伊賀・伊部などに往来し、遠州好みの茶陶製作に協力したといわれる。


2020年3月13日金曜日

湯返し ゆがえし


棚物や台子などを用いた点前の終わりに、柄杓で水を汲んだ後、ただちに一杓湯を汲み、その湯を再び釜に返すことをいう。

柄杓を柄杓立または棚の上に飾る場合に行い、柄杓の合が早く乾くようにするためである。

但し運び水指の場合には行わない。

2020年3月6日金曜日

喝 かつ


中国唐代以後の禅宗、とりわけ臨済宗の禅僧が、言語道断な悟り・真理の消息を、論理的な説明などを借りずに、端的直截に他に伝え、あるいは他を導くために、「カーッ」と全身全霊からほとばしらせる一種の叫び声。


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2020年2月28日金曜日

麻紙 まし


麻を原料とする紙。

麻皮をつき砕いてつくるものと、すでに布となったのを晒してつくるものとがある。

写経などに多く用いられたが、天皇の詔書・勅書・宣命(*1)などはこれに書く。

五色その他の色に染められ、いわゆる色紙の源流となった。



*1 せんみょう


2020年2月21日金曜日

格天井 ごうてんじょう


格縁(*1)を格子状に組んだ天井。

組天井ともいう。

格式の高い形式で、仏間とか上段の間などに用いられるが、茶座敷にも採り入れられた例がある。

水無瀬神宮内の灯心亭のように格縁の配列を吹き寄せることによって、表現を和らげることもできる。


*1 ごうぶち

2020年2月14日金曜日

凍豆腐 こおりどうふ

しみ豆腐・高野豆腐ともいう

高野山やその近傍の寒冷の地で始まった。

極寒夜に豆腐を屋外にさらして凍らせ、それを米の磨ぎ水で煮たうえ藁で数個を結んで干し上げる。

幕末からは大和山辺郡小倉が産地に加わったが、現在は人工冷凍の製品がこれに代わった。