2020年2月28日金曜日

麻紙 まし


麻を原料とする紙。

麻皮をつき砕いてつくるものと、すでに布となったのを晒してつくるものとがある。

写経などに多く用いられたが、天皇の詔書・勅書・宣命(*1)などはこれに書く。

五色その他の色に染められ、いわゆる色紙の源流となった。



*1 せんみょう


2020年2月21日金曜日

格天井 ごうてんじょう


格縁(*1)を格子状に組んだ天井。

組天井ともいう。

格式の高い形式で、仏間とか上段の間などに用いられるが、茶座敷にも採り入れられた例がある。

水無瀬神宮内の灯心亭のように格縁の配列を吹き寄せることによって、表現を和らげることもできる。


*1 ごうぶち

2020年2月14日金曜日

凍豆腐 こおりどうふ

しみ豆腐・高野豆腐ともいう

高野山やその近傍の寒冷の地で始まった。

極寒夜に豆腐を屋外にさらして凍らせ、それを米の磨ぎ水で煮たうえ藁で数個を結んで干し上げる。

幕末からは大和山辺郡小倉が産地に加わったが、現在は人工冷凍の製品がこれに代わった。

2020年2月7日金曜日

如意庵 にょいあん


臨済宗大徳寺派の塔頭(*1)

山内の北方に所在する。

至徳年間(*2)頃に大徳寺七世言外宗忠が退去庵として開創。

没後に言外の塔所となった。

当初は現在の本坊庫裏(*3)の位置にあったが、その後、寺地を転々と移し、廃絶。

近年、現在地に再興された。

*1 たっちゅう=禅寺における山内の小院
*2 1384-87
*3 くり

2020年1月31日金曜日

長炉 ながろ


炉の一種。

長方形をしたものをいう。

もともと暖房用に使われていたもので、一條恵観山荘や桂離宮で見ることができる。

茶の方面ではほとんどが水屋用で、控え釜を懸けたり、懐石料理の炊事に用いる。

表千家点雪堂の長炉がその典型である。



2020年1月24日金曜日

呉呂太石 ごろたいし



庭園材料の一種。

五郎太石とも書く。

略して「ごろた」と呼ぶ。

転石の意で水波にもまれた小玉石をさしている。

用途は大きさによって違うが、延段・畳石・差石・巻石・州浜敷などである。

茶庭の材料として必需品の一つである。


2020年1月17日金曜日

法堂 はっとう



 禅寺における七堂伽藍の一。

住持が仏に代わって大衆に法を説く堂で、したがって本来、仏像は安置されない。

禅院では古くは仏殿を建てず、法堂のみ建てられたが、後世には仏殿の後方に法堂を設けるようになり、更に仏殿が法堂を兼ねるようにもなった。