2022年6月24日金曜日

軒内 のきうち


軒下の地面をさし、外壁足元から軒の雨落ちまでの範囲をいう。

泥はねを抑え、水はけを良くするために、軒内をたたきにして水勾配を付けたりしていたのが、軒内も露地の重要な一部分となり、積極的に意匠されるようになった。

2022年6月17日金曜日

運び点前 はこびてまえ


水指をはじめ点前道具を水屋から運び出してする点前をいう。

そのほか点前以外でも、すべて勝手から持ち出すことを”運ぶ”と呼ぶ。

膳を運ぶ、炭斗を運び出すなど。

また大寄せの茶会などで、勝手で点てた茶を茶席に運び出す人を“お運び”という。

2022年6月10日金曜日

方立口 ほうだてぐち


出入口の脇に方立を立て、角柄(*1)の鴨居を用いる形式で、茶室の茶道口や給仕口に使う。

古田織部は方立に竹を用いた。

建具として太鼓張りの襖を片引き、あるいは引き違いにする。

方立・鴨居を用いず壁を塗り回した火灯口とは対照的と言える。


*1 つのがら

2022年6月3日金曜日

寄付 よりつき


茶会に招かれた客が連客を待ち合せたり、身支度を調えて席入りの準備をするための施設。

袴着(*1)・待合ともいう。

住居の一部を当てることもあるし、外露地に独立の建物として設けることもある。

外腰掛が寄付の機能を兼ねることもある。


*1 はかまつけ