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茶道百字辞典
2021年10月29日金曜日
生駒石 いこまいし
石材の一種。
奈良県生駒山付近より産出するのでこの名がある。
黒雲母花崗岩であるが非常に硬質である。
大阪、京都南部の付近の人々に使用され、石垣用材として好んで用いられる。
時に沓脱石(*1)などに使用される。
筑波石が似ている。
*1 くつぬぎいし
2021年10月22日金曜日
四つ椀 よつわん
懐石道具。
飯椀・汁椀・煮物椀・吸物椀の四器の総称。
木製で挽物の素地に漆塗りが主軸。
ほかに蒔絵・色漆・螺鈿が施されたものもあるが、飯椀と汁椀は必ず一対であること。
また、飯椀・汁椀・煮物椀を三つ椀、飯椀・汁椀を両椀ともいう。
2021年10月15日金曜日
摑羽箒 つかみはぼうき
羽箒の一種。
摑み羽根ともいう。
古くは「つかみ結」ともいった。
鶴のつぼ羽といって左右のない羽を15枚1束として、手もとを竹の皮で包み撚糸を巻く。
長さは約1尺。
水屋用で箱炭斗に仕組んでおき、風炉・炉縁その他を簡略に清掃するのに使う。
2021年10月8日金曜日
真黒石 まぐろいし
庭園補助材料。
黒色の石をいう。
加茂真黒と紀州那智真黒が最も有名である。
主として栗石状のものを軒内、畳石その他の敷石として使用する。
小粒のものを蹲踞の海に敷いて用いる。ほとんどが加茂川産の真黒を用い、那智は光沢が強いので使用を避ける。
2021年10月1日金曜日
篠山焼 ささやまやき
丹波国篠山(*1)の磁器。
文政初年、篠山城主青山侯の御用窯として城外王地山麓に開窯されたのにはじまる。
王地山焼ともいう。
欽古堂亀祐(*2)も招かれ、青磁・染付・赤絵・瑠璃などが焼かれたが、のち民窯となり、明治時代になって廃窯された。
*1 現在の兵庫県丹波篠山市
*2 きんこどうきすけ=(1818-1844・京都の陶工)
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