2019年12月13日金曜日

薄墨紙 うすずみし



 宿紙(*1)ともいう。

平安時代の末頃より官営抄紙場の紙屋院で漉かれるようになった。

文字の書かれた反古(*2)を原料とするため、脱色が十分でないと色が薄黒い仕上がりとなるのでこう呼んだが、後世には特に墨汁などを加え、薄いグレーに染め上げるものも現れた。


*1 しゅくし
*2 ほご