小野賢一郎 おのけんいちろう

明治21年-昭和18年。

評論家。

茶陶趣味を普及した著作によって名高い。

新聞記者となり、東京日々新聞社社会部長・日本放送協会文芸部長などを歴任。

昭和5年、雑誌「茶わん」を主宰、また加藤唐九郎に協力して、昭和9年「陶器大辞典」を刊行した。

鬼板 おにいた

瀬戸地方で多量に産する一種の褐鉄鉱。

粘土層の上部に沈殿凝固(*1)した酸化鉄で、板状をなし鬼石とも呼ばれる。

中世ではおもに古瀬戸釉・天目釉にのみ使用されたが、のちに絵志野をはじめ彩画にも使われるようになった。

*1 ちんでんぎょうこ

水屋準備 みずやじゅんび

水屋の荘(*1)は本席の延長と心得、一会の催しに必要なものを定まった位置に手順よく置いて当日不用のものはしまっておく。

水屋の準備はその日の茶会の成否に関わるもので、不時の出来事にも対処できるよう整えておく。

控え釜なども必ず用意しておく。

*1 かざり