2017年11月24日金曜日

客振り きゃくぶり



客の挨拶から動作などを総合して、客振りが良いなどという。

一会の成否は主と客の心通うところから決まるといえる。

技量・働きなど、主の心尽くしを受け止めて、それによく応えられるのを客振りがよいという。

主はその日の客次第ともいわれる。

2017年11月17日金曜日

主茶碗 おもちゃわん



本来は一会の茶事では、濃茶を一同が一碗を分け合って飲むのが本旨である。

しかし、大勢になると一碗では無理という時もあり、重茶碗または替茶碗とする場合もある。

そのような時に最初正客の飲む茶碗をこのようにいう。

薄茶の時も同様である。

2017年11月10日金曜日

灯心 とうしん



灯具に用いる芯。

灯油に浸して火をともす。

通常、イグサ科の多年草である細藺(*1)を蒸して皮を裂き、茎(*2)の白色紐状を取り出して芯に用いる。

灯具に使用する本数は、必ず奇数を原則とし、席の大小、月夜か暗夜かなどによって増減する。

*1 ほそい
*2 なかご

2017年11月3日金曜日

御伽衆 おとぎしゅう


戦国末期から江戸初期にかけての役職。

貴人や大名に近侍して、座興の話題を提供するもので、多くはいくさ体験の豊富な武士や浪人、博学多識で話術に巧みな者、茶湯者などが任ぜられた。

秀吉の晩年には三十数名が知られ、古田織部も当初はその一人であった。