2016年11月25日金曜日

星岡 ほしがおか



北大路魯山人による美術趣味の月刊誌。

美濃古窯の発掘を契機にして、昭和510月、星岡窯研究所より創刊。

松永安左衛門、小林一三、小山富士夫などが寄稿。

初めタブロイド判の月刊新聞であったが、その後、昭和7年よりB5判の雑誌形式となる。

戦局の変化により昭和16130号で廃刊。

2016年11月18日金曜日

山椒緞子 さんしょうどんす


名物裂の一。

この名の緞子は必ずしも山椒の小枝を散らした文様とは限らない。

類裂が多いが、何か実の付いた折枝の文様はすべて「山椒」の名があてられており、したがって地色・文様が一定せず、制作時期もさまざまである。



2016年11月11日金曜日

伝世品 でんせいひん


陶磁器に限らず、美術工芸品で古くから愛玩(*1)されて世に伝えられてきたものをいう。

出土品に対していう。

長年にわたって人の手を経てきたため品物そのものに歴史があり、茶湯では特にその点が重視されて、鑑賞価値が高い。



*1 あいがん

2016年11月4日金曜日

籬 まがき


間垣・間狭垣(*1)、真背垣(*1)など多くの表記がある。

竹や柴や木で粗く編んだ低い垣。

『石組園生八重垣伝』には黒文字または野柴(*2)を杭の両方よりあて、胴縁で留めた垣を図示し、花壇などに用いるとしている。

本来のものとは別に、生け垣の意にも使われる。

*1 ませがき

*2 のしば