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茶道百字辞典
2016年12月30日金曜日
本床 ほんどこ
正式の床の間形式で、床柱・床框
(*1)
付きの畳床をいい、紋縁の畳とする時は塗框
(*2)
が用いられる。
茶室は最初から畳敷で床框を構え、一間床が原則であった。
その後、床の佗化に伴って、板床・踏込床などが設けられたのに対し、畳床を本床とよんでいる。
*1
とこかまち
*2
ぬりかまち
2016年12月23日金曜日
墨蹟窓 ぼくせきまど
床の側壁にあけた下地窓。
床の掛物に光を当てることを目的とするところからの名称。
「床の内の窓は古織
(*1)
好也」
(*2)
と伝えられるが、織部以前に利休も墨蹟窓を試みており、床に下地窓をあけた利休好みの作例が伝えられている。
掛障子は室内側に掛ける。
*1
古田織部
*2
『南方録』
2016年12月16日金曜日
総角結び あげまきむすび
紐の結び方の一つで、輪を左右と上方の三方向に出し、中央の結び目を石畳のように一つおきに浮き沈みとした市松状に組んで結ぶもので、下方には房を垂らす。
「揚巻結び」とも書く。
鎧や御簾
(*1)
、また文箱に用いる紐の飾りとして広く使われた。
*1
みす
2016年12月9日金曜日
行脚 あんぎゃ
仏教用語として流布。
僧侶が師や友を求めて一処不住、仏道修行または布教のために諸方を遍歴すること。
これを行う者を行脚僧という。
禅宗では行雲流水に例えて雲水という。
のちには芸道修行のための諸国遍歴もさすようになった。
2016年12月2日金曜日
松ヶ枝不入 まつがえふにゅう
尾張の人。
松平不昧公の知遇を得たが、一度も藩地松江に入らなかったことからその号を与えられ、松ヶ枝不入と称した。
晩年京都神楽岡に隠棲し神楽岡不入とも名のった。
また一閑張・乾漆・象嵌を用いた漆芸にも秀でた。
茶杓も多く伝来している。
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