2015年8月28日金曜日

鷹羽結び たかのはむすび



天目茶碗の仕覆の緒の結び方の方法。

元来は、鷹を捕まえたとき、取り逃がさぬように工夫した紐の結び方。

伝授を受けていない者では、解いたり結んだりできない緒の扱いで、珍重な茶碗の仕覆の緒の結び方にふさわしい。

石州流では秘伝とされている。

2015年8月21日金曜日

住吉派 すみよしは


江戸時代の大和絵の流派。

土佐派から分かれた住吉如慶(*1)が寛文2(1662)住吉家を立てたのに始まる。

その子、住吉具慶(*2)が将軍家の御用絵師となり、家業を世襲し流派を形成した。

京都の土佐家に対し江戸の大和絵を主宰した。



*1 すみよしじょけい 1599 - 1670


*2 すみよしぐけい 1631 - 1705


2015年8月14日金曜日

綺麗寂 きれいさび



華やかなうちにも寂のある風情。

また寂の理念の華麗な局面をいう。

この言葉は特に小堀遠州の好みを指す。

茶陶における遠州伊賀、遠州薩摩、朝日焼など、茶室建築における台目畳のある小間の書院風の襖や長押などに見られる。

2015年8月7日金曜日

行基焼 ぎょうきやき


5世紀から12世紀にかけて我が国で生産された陶質土器である須恵器の別称。

江戸時代、茶人間で鑑賞用として珍重され、水指、花入などに用いられている。

名称の由来は、名僧行基(*1)が窯を築き須恵器を創製したという伝説に基づく。



*1 ぎょうき = 668-749