2015年3月27日金曜日

皆具 かいぐ


元来は装束類あるいは馬具などに必要な品一式を意味する。

茶湯では台子・長板などに飾る水指・杓立・建水・蓋置などを総じて称する。

風炉・釜を含めていう場合もある。

唐銅材を真とするが、陶器・磁器・木地・塗物を一種で揃えたものもある。



2015年3月20日金曜日

六国 りっこく


香道用語で香木の分類方法の一つ。

沈香木の産地(木所)と考えられていた東南アジアの地名、伽羅(*1)・羅国(*2)・真南蛮(*3)・真南賀(*4)・寸門多羅(*5)・佐曽羅(*6)をいう。

後には香木産地名としてよりも、香木の品質による分類上の名称として用いられるようになる。


*1 きゃら
*2 らこく
*3 まなんばん
*4 まなか
*5 すもたら

*6 さそら


2015年3月13日金曜日

黙雷庵 もくらいあん


江戸千家流祖の川上不白が江戸に帰任して最初に建てた茶室。

現在は文献資料のみが残っている。

二畳台目下座床で点前座勝手付に茶道口、床脇に給仕口、床正面に躙口(*1)を開けている。

宝暦年間(*2)に建てられたとされ、「黙雷」の額は如心斎宗左の筆であった。


*1 にじりぐち

*2 1751 – 1764

2015年3月6日金曜日

河村瑞賢 かわむらずいけん


元和4年−元禄12(*1)

江戸前期の豪商。

江戸で材木商として成功し、東廻り・西廻り航路の開発を行う。

油屋肩衝・澪標茄子(*2)などの名物を所持。

大阪の安治川開削工事の際の休息所であった春日新田の茶室「春草廬(*3)」が東京国立博物館に現存する。


*1 1618 - 1699
*2 みおつくしなす
*3 しゅんそうろ