2014年6月27日金曜日

梟の手水鉢 ふくろうのちょうずばち


手水鉢の一種。

宝篋印塔(*1)の塔身を利用したもので、四方角に梟のような鳥の浮き彫りがなされている。

これを鶴とする伝承もある。

京都清水寺、名古屋の松尾宗家、金沢の尾山神社などのものが代表的。

京都曼殊院のものは創作されたものである。


*1 ほうきょういんとう


2014年6月20日金曜日

酒井抱一(*1) さかいほういつ


姫路藩主酒井雅楽頭(*2)の弟。

西本願寺文如上人の養子となり剃髪し、権大僧都となる。

のち寺務を辞し江戸に戻る。

後年光琳の画風に心酔し、自ら琳派の後継者として鋭意修練を重ね『光琳百図』の刊行などに尽力する。

また俳諧にも通じ、茶道も嗜んだ。

*1 1761-1828


*2 さかいうたのかみ

2014年6月13日金曜日

障壁画 しょうへきが



障子や襖、屏風、衝立などの面に描かれた絵画の総称。

大画面絵画の表現場所としては古今東西を通じて行われている。

純粋鑑賞絵画と言うより一種の環境空間芸術である。

日本では主題としては山水花鳥、名所風俗、物語、装飾紋様など多様である。

2014年6月6日金曜日

竹心紹智 ちくしんじょうち


藪内家5代家元(*1)

名は宗直。

而空(*2)・不住斎などとも号した。

6代の竹陰とともに藪内家中興の名匠といわれた。

教道の傍ら著述に励み、『源流茶話』『言行録』などがある。

自作茶杓、手造茶碗は佗の気風に満ち、ことに好事家の間に珍重される。


*1 1678-1745

*2 じくう