2009年3月27日金曜日

賀茂川石 かもがわいし

京都 賀茂川の上流で採取される鉄分を多く含んだ赤褐色の石。

これを細粉したものは古くから黒楽の主要原料として用いられている。

伊羅保釉にもよいとされる。

また、釉薬だけでなく、庭石としても用いられている。

2009年3月20日金曜日

東福門院 とうふくもんいん

慶長12年〜延宝6年(1607-78)。

徳川2代将軍 秀忠の娘。

朝幕の対立関係が強かった中で緩衝の役割を果たす。

千宗旦から紅茶巾や爪紅台子(*1)等の茶道具一式の献上を受け、これに対し自作の縫絵、貝合せの貝桶、硯箱などを賜った。

*1 つまぐれだいす

2009年3月13日金曜日

今焼 いまやき

古製の器に対して新しく焼かれた物を指す。

天正年間には「今ヤキ茶碗」が『宗湛日記』などにみえる。

その後も「今ヤキ」の香合・肩衝・黒茶碗などが見られる。

利休時代に焼かれた楽焼などはその代表的なものといえる。

2009年3月6日金曜日

天命釜 てんみょうがま

『天明釜』とも書く。

下野国佐野庄天命(佐野市)に産する茶の湯釜。

その特徴は、地紋のないものが多く、そのため釜肌に工夫をこらし、荒肌・弾き肌など荒々しい肌が素朴で、侘びた趣をもつ。

鐶付は遠山・鬼面・獅子など多種に及ぶ。