2008年8月29日金曜日

亀の井 かめのい

名水の一つ。

京都市堀川花屋町本圀寺境内にある。

織田有楽が愛用した茶の水として、鶴の井とともに知られている。

本圀寺の仁王門を入ると、左の方に鐘楼があり、その前の藤棚の脇に井戸屋形が存し、今は日常の飲用に供せられている。

2008年8月22日金曜日

残心 ざんしん

余情残心の心持ちで客または道具に対すること。

道具を扱うにも心残りがするごとく、また茶事などの場合に、亭主はいつまでも客を引きとめたく、客も去りがたい気持ちでいる。

そして、一会を静かに省みる。この心持ちを残心という。

2008年8月15日金曜日

継色紙 つぎしきし

伝 小野道風筆の古筆切。

古今集・万葉集などの歌を書写した私撰集。

もともと冊子で、和歌1首が2ページにわたっているために、掛物とした場合、かならず2枚が継がれているので、この名がある。

半首切(*1)・木之葉色紙(*2)とも言う。

*1 はんしゅぎれ
*2 このはしきし

2008年8月8日金曜日

高野切 こうやぎれ

伝 紀貫之筆の古筆切(*1)。

古今集の現存最古の写本。

仮名書きの名品。

巻首の断簡が秀吉から高野山の木食上人応其(*2)(1536-1608)に与えられ伝来したので、この名称が生まれた。

当初は21巻あったが、現在は9巻分しか残っていない。

*1 こひつぎれ
*2 もくじきしょうにんおうご

2008年8月1日金曜日

古筆切 こひつぎれ

和歌集を主とする、平安・鎌倉時代の優秀な古書蹟の筆跡断片を称する。

筆者は有名な公卿・歌人・僧侶などが多い。

東山時代の古典復興や茶湯が盛んになるにつれ、名筆の鑑賞も高まり、掛幅などにするようになった。