2015年9月18日金曜日

金毛窟 きんもうくつ


横浜市三渓園内の月華殿に付属した一畳台目隅炉の茶室。

原三渓が大徳寺山門の金毛閣の高欄の架木を床柱に用いて造ったのでこの名がある。

点前座上を蒲天井、客座を化粧屋根裏とし、下座に方形の枡床を設け、三渓らしい茶風が感じられる。

2015年9月11日金曜日

盛阿弥 せいあみ


桃山時代の漆工。

利休の塗師。

京に住み秀吉から天下一の号を与えられた。

棗は盛阿弥棗と称され、厚手の木地に茶褐色に透ける漆を用い、器底に「盛」の針彫がある。

大棗・尻張棗など利休好みの正形とみられるものがある。

家は三代続いたと伝える。

2015年9月4日金曜日

銀葉 ぎんよう



香道具の一種。

香をのせてたく銀片。

香敷ともいう。

もとは銀であったが、中世からは五分角の雲母の四隅を切り落として、周囲に真鍮の縁を付けたものを使用する。

香炉の火の上に置き、香木が直接火に触れて早く燃焼するのを防ぐ。

2015年8月28日金曜日

鷹羽結び たかのはむすび



天目茶碗の仕覆の緒の結び方の方法。

元来は、鷹を捕まえたとき、取り逃がさぬように工夫した紐の結び方。

伝授を受けていない者では、解いたり結んだりできない緒の扱いで、珍重な茶碗の仕覆の緒の結び方にふさわしい。

石州流では秘伝とされている。

2015年8月21日金曜日

住吉派 すみよしは


江戸時代の大和絵の流派。

土佐派から分かれた住吉如慶(*1)が寛文2(1662)住吉家を立てたのに始まる。

その子、住吉具慶(*2)が将軍家の御用絵師となり、家業を世襲し流派を形成した。

京都の土佐家に対し江戸の大和絵を主宰した。



*1 すみよしじょけい 1599 - 1670


*2 すみよしぐけい 1631 - 1705