2011年5月27日金曜日

滋野井 しげのい

名水の一つ。

京都中京区にある。

平安時代初期の学者滋野貞主の屋敷内にあったことからこの名があり、洛陽七名水の一つといわれた。

現今では石組の井筒が残り、側に石標が立っているのみの廃井となっている。


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2011年5月20日金曜日

茶詰 ちゃづめ

新茶の季節になると、茶師は注文を受けた茶を茶壺に詰めて密封し需要家に渡す。

濃茶に用いる上等品を茶袋に入れ、そのまわりを薄茶に使用する葉茶で包み込むように詰める。

この茶詰に対して、その壺を開封することを口切(*1)という。



*1 くちきり = 半年ほど貯蔵熟成し、11月の開炉とともに封を切る。

2011年5月13日金曜日

茶壺道中 ちゃつぼどうちゅう

江戸時代、将軍家使用の宇治茶を詰めて御物茶壺を江戸まで運んだ行列道中。

この茶壺運搬の行列は、将軍家・御三家に次いで、大名らを凌ぐ格式の道中とされ、沿道の宿駅や村々の課役は大きかった。

これの恒例制度化は寛永10年(1633)である。

2011年5月6日金曜日

沼浪弄山 ぬまなみろうざん

享保三年〜安永六年(1718-1777)。

万古焼(*1)の創始者。

表千家六世覚々斎門下として茶を学ぶかたわら、茶陶の製作に従事。

宝暦年間江戸へ下り、幕府の御用を命じられる。

伊勢での作品を古万古・弄山万古といい、江戸での作品を江戸万古という。

*1 ばんこやき