2008年2月29日金曜日

下地窓 したじまど

茶室の窓の一種。

塗残し窓、塗さし窓などとも称されるように、元来、壁が塗り残され下地の見えている窓をさす。

一名、葭窓(*1)とも呼ばれ、茶室では普通、皮付葭(*2)を一本から四本まで不揃いに並べ格子に組み、所々藤蔓で巻く。

*1 よしまど
*2 よし

2008年2月22日金曜日

徳川美術館 とくがわびじゅつかん

尾張徳川家に伝来した名宝を展観している美術館。

名古屋市東区徳川町に昭和10年に開館。

数多くの国宝や重要文化財を所蔵するが、国宝の『源氏物語絵巻』が有名。

茶道具では、古芦屋糸目釜・千鳥香炉・白天目茶碗などが知られる。

2008年2月15日金曜日

形物香合番付 かたものこうごうばんづけ

『形物香合一覧』とも称され、多種多様の形物香合(*1)を整理し一覧表としたもの。

優劣を相撲の番付に擬して表示している。

安政二年(1855)刊行の一枚刷りである。

「大関」として交趾大亀・染付辻堂があげられている。

*1 かたものこうごう

2008年2月8日金曜日

馬上盃 ばじょうはい

高台部分が立ち上がり、脚状を呈しているもの。

馬上のまま酒を飲むのに、この脚(高台)が握りとなるのでこの名がある。

中国の青磁・白磁など、また朝鮮の三島などにある。

和物では唐津や八代など九州系の窯のものによく見かけられる。

2008年2月1日金曜日

綺麗さび きれいさび

『姫さび』と同じ意味で、華やかなうちにも「さび」のある風情。

また「さび」の理念の華麗な局面のこともいう。

この言葉は特に小堀遠州の好みをさす。

茶陶における遠州伊賀・遠州薩摩・朝日焼などにこの傾向が見られる。