2017年9月22日金曜日

稲田石 いなだいし



石材の一種。

茨城県稲田山から筑波山間にわたる山地から産する花崗岩で総称して茨城石という。

そのうち稲田付近から産するものが豊富で良質で稲田御影(*1)とも呼ばれる。

大体粗粒質で、白色の上に黒雲母が黒斑となるのが一般的特徴である。


*1 いなだみかげ

2017年9月15日金曜日

布泉形手水鉢 ふせんがたちょうずばち



大徳寺孤篷庵の山雲床前にある手水鉢。

小堀遠州の創案になる。

円形鉢形で中央に方形の水穴が開けられ、その左右に「布」と「泉」の二字が浮き彫りされている。

布泉は中国後周の銭の名で、銭の流通することのたとえ。



2017年9月8日金曜日

焼抜き やきぬき



 
 鋳金技法の一種。

釜の仕上工程で、鋳型より取り出した釜を炭火中に入れて十分に焼き、表面を一皮むいて仕上げる技法。

地肌を柔らかい感触にするためのもので、これを行なった釜を焼釜といい、行なう以前の釜を生釜という。

この技法は辻与次郎の創意による。

2017年9月1日金曜日

定家緞子 ていかどんす



名物裂の一つ。

地は茶・萌黄など、文様は萌黄または茶で流水に菊と桔梗のあるものといわれる。

しかし『古今名物類聚』あるいは名物裂帳に見るのは流水ではなく二重蔓唐草に菊花を配したもの。

京都島原の遊女定家太夫の打ち掛けの裂と伝えられる。



2017年8月25日金曜日

練描 ねりがき



漆工芸の加飾法の一。

漆に金銀粉を練り混ぜて、模様や文字を表す法。

漆面に描く場合は細粉を用い、研ぎ出す場合はやや粗い粉を用いる。

透き漆(*1)や彩漆(*2)などを適度に使い分けたり、筆勢によって濃淡を出す。

(*3)や油を用いる場合もある。

*1 すきうるし
*2 いろうるし
*3 にかわ


2017年8月18日金曜日

戸山焼 とやまやき



尾張徳川家江戸屋敷にあった陶窯。

外山焼・楽々園焼ともいう。

尾張家十二代斉荘は国元より加藤仁兵衛・加藤太兵衛・加藤唐三郎の三人を呼び、廃絶していた窯を再興、京都より樂了入を招き茶器を焼かせたりしたこともある。

市ヶ谷付近に窯があったといわれる。


2017年8月11日金曜日

釜敷 かましき


炉・風炉からおろした釜の下に敷く物。

古くは釜据・釜置ともいった。

素材は、組物・紙・竹・板。

組物には唐物と和物があり、材料は、籐(*1)・蓮茎(*2)・菅(*3)・紙縒(*4)・竹・竹皮・色糸など各種がある。

竹釜敷は、節を平たく切って穴は開けず、水屋用として用いる。