2008年9月26日金曜日

業躰 ぎょうてい

一家の業を引き継ぐという意味から転じて、茶道の家元に居住して修行する者、即ち内弟子のことをいう。

裏千家では古くからこの呼称を用いているが、他の流儀では用いない。

玄々斎の「業躰部屋心得」は、修行心得を示した物として名高い。

2008年9月19日金曜日

名残の茶事 なごりのちゃじ

茶事の一種で、風炉から炉に移る10月の中頃から11月はじめにかけて行われる。

残茶・余波の催ともいう。

口切から1年間使ってきた茶が、残り少なくなるため、茶そのものに名残を惜しむための侘びた茶事である。

2008年9月12日金曜日

偕楽園焼 かいらくえんやき

紀州藩主10代徳川治宝(*1)侯の西浜御殿の偕楽園における御庭焼。

文政2年(1819)にはじめられ、治宝侯の死去した嘉永5年(1852)頃まで続けられた。

その間に、楽家10代旦入・永楽了全・永楽保全・仁阿弥道八などの陶工が招かれて作陶に従事した。

*1 とくがわはるとみ

2008年9月4日木曜日

井伊宗観 いいそうかん

文化12年〜安政7年(1815-60)。名は直弼(*1)。

幕府の大老として米国と通商条約を締結、後に桜田門外の変で暗殺された。

石州流の茶の湯をよくし、「12ヶ月棗」などの好み道具のほか、『茶湯一会集』『茶湯をりをり草』などの著書もある。

*1 なおすけ