2010年8月27日金曜日

小倉色紙 おぐらしきし

藤原定家(*1)筆。『百人一首』

歌仙百人の秀歌を一首四行に書いている。

定家が小倉山の山荘の障子に押していたと伝え、「小倉山荘色紙」の名もある。

天文24年(1555)、武野紹鷗(*2)がこの色紙を用いて以来、
茶の世界で古筆の一級品としてもてはやされた。

*1 ふじわらのさだいえ = 1162-1241
*2 たけのじょうおう = 1502-1555


2010年8月20日金曜日

螺鈿 らでん

漆芸技法の一種。

貝殻を文様に切って、漆面や木地にはめ込んだり貼り付けたりすること。

夜光貝、蝶貝、鮑などを使う。

螺鈿の技法は古代エジプトに見られるが、わが国には奈良時代に中国より渡来し、正倉院御物中に優れた大作が見られる。

2010年8月13日金曜日

茶粥 ちゃがゆ

茶の煎じ汁で煮た粥をいう。

江戸の初め、お茶の産地だった奈良で上納したあとに残ったお茶で炊いたお粥が茶粥の始まりで、「奈良茶」ともいう。

山口県宇部地方などにも古くから茶粥の風習がある。

朝茶事の懐石などでよく用いられる。

2010年8月6日金曜日

利休七種 りきゅうしちしゅ

楽家初代の長次郎が作り、利休が選んだと伝えられる茶碗七種。

長次郎七種ともいい、内七種・外七種の別がある。

内七種は東陽坊,大黒,鉢開(以上黒),臨済,木守,早船,検校(以上赤)、
外七種は雁鳥,閑居,小黒(以上黒),一文字,太郎坊,聖,横雲(以上赤)。