2022年11月25日金曜日

京瀬戸 きょうせと


天正から寛永年間(*1)に、宗伯・正意・万右衛門・新兵衛・源十郎・蔵右衛門・吉兵衛・道味・光存・茶臼屋・茶染屋・長存・宗意・大平・道祐などが製した茶器類。

瀬戸釉を用いて京都で焼いたのか、京都の人が瀬戸で焼いたのかは判然としない。

*1 1573-1644

2022年11月18日金曜日

喚鐘 かんしょう


仏教・茶道用具。

半鐘・小鐘の類で、僧の進退を告げるのに用いる。

例えば、独参で修行者を方丈に入らしめる時の合図に鳴らす。
また広間の茶室でも用いられ、茶席の準備が整って客の入来を促す合図に打ち鳴らされる。

2022年11月11日金曜日

控え釜 ひかえがま


水屋の準備として釜をかけておくこと。

正式な水屋構えには丸炉があり、当日茶事中に本席の釜に支障が生じた時の用意として準備する。

例えば釜の湯が漏れ出したとか、釜の中に不手際にて蓋置を落としたりした時は、その控え釜を持ち出し掛け替える。

2022年11月4日金曜日

房州石 ぼうしゅうせき


石材の一種。

房総半島中南部から切り出された凝灰質砂岩ないし粗粒凝灰岩の総称。

産地により元名石・金谷石・堤ヶ石・本胡麻石などがある。

加工しやすく、耐火力に強いが、寒気には弱い欠点がある。

礎石・敷石・板石その他の加工品として使用される。