2009年10月30日金曜日

茶壺 ちゃつぼ

元来は茶を入れるための壺の総称。

5月に新茶がとれると茶壺に貯蔵密封し、11月の開炉とともに茶壺飾りをして封を切り、口切(*1)の茶事を催すのが習慣であった。

江戸時代には宇治から将軍に茶を献上するための茶壺道中があった。

*1 くちきり

2009年10月23日金曜日

御通茶師 おとおりちゃし

徳川将軍家へ茶を納めた宇治茶師のうち、幕府雑用の茶を納入した茶師のこと。

本能寺の変の時、堺から三河へ帰国する徳川家康の道案内をして無事通過させたことから『御通茶師』の名が付いたという。

江戸期にはに三十前後の家があった。

2009年10月16日金曜日

名残花 なごりばな

盛りを過ぎて散り残った花の総称。

普通、茶花を使うときは開花期よりも少し早めのものが喜ばれるが、盛りを過ぎても咲き残ったものや遅れ咲きのものは、名残花と称して、名残を惜しむ意味で用いることがある。

2009年10月9日金曜日

中置 なかおき

風炉点前の時、風炉を道具畳の中央に置くことをいう。

秋もようやく深まり、朝夕冷気を覚える季節に、客に火気を近づけ、反対に水指を遠ざけ、暖かみを感じさせようという心尽くしの扱いである。

10月初旬から開炉までの季節に行う。

2009年10月2日金曜日

表千家北山会館 おもてせんけきたやまかいかん

表千家茶道を学ぶ方のみならず、広く茶の湯に興味を持つ方々が気軽に茶の湯文化に触れることを目的に 平成6年、京都の洛北の地に開館。

表千家歴代の好み物や季節を感じさせる道具など、家元所蔵の伝来の茶道具を常設展示しています。

*表千家北山会館のHPアドレス