2011年9月30日金曜日

桂籠 かつらかご

利休が、桂川で出会った漁夫のビクを花入に仕立てたと言われる。

利休秘蔵の品で、少庵・宗旦と伝わり、その後山田宗偏が譲り受けたことを記し、受筒にも宗偏が「桂川」と銘書をしている。


現在は香雪美術館の所蔵となっている。

2011年9月23日金曜日

飛石 とびいし

茶庭において露地口から待合等を経由し、茶席へと客の行く先を指し示す石。

案内の役目を果たすと同時に庭の景観としても重要な要素となっている。

飛石には真・行・草の形式があり、真・行は書院式の茶庭に、草は草庵式の茶庭に使用される。

2011年9月16日金曜日

三斎井戸 さんさいいど

京都北野神社の鳥居内にある、名水の一つ。

北野大茶会に細川三斎が茶席松向軒をこのあたりに設けて、茶の水を汲んだ遺跡であるといわれる。

井戸の周囲に松の根が巻いていることで名高い。

なお松向軒は現在は大徳寺高桐院にある。

2011年9月9日金曜日

売茶翁 ばいさおう

延宝3年〜宝暦13年(1675-1763)。

肥前国蓮池(佐賀市)の藩医の家に生まれ、11歳の時出家して以来長い苦行の旅に出る。

33歳の頃、長崎で清人から煎茶法を学び、晩年に京都東山に通仙亭を構えて煎茶活動に入り、煎茶道の中興の祖と仰がれた。



2011年9月2日金曜日

藪内流 やぶのうちりゅう


茶道流派の一つで庵号を”燕庵(*1)”という。

武野紹鴎の最晩年の弟子である藪内剣仲紹智(*2)を一世として連綿と今日に続く茶家。

代々西本願寺の庇護を受け、書院点前をもって最も古流の姿を保っている。

現在のお家元は13代青々斎紹智。

*1 えんなん
*2 やぶのうちけんちゅうじょうち = (1536-1627)


藪内流のサイトはこちら


---