2013年11月29日金曜日

昭和美術館 しょうわびじゅつかん


名古屋の実業家の後藤幸三が蒐集した茶道具類の美術品を展示。

重要文化財3点を含む館蔵品の8割が茶道具に関するもの。

敷地内には昭和10年にこの地に移築された裏千家11世玄々斎の実兄、渡辺兵庫規綱(又日庵)の捻駕籠の席と書院がある。


昭和美術館のHP



2013年11月22日金曜日

美濃紙 みのがみ


美濃国産の和紙。

中世美濃国は紙の原料となる「楮(*1)」の質がとても良く、またたくさん採れたので、良質の紙を産し、京都に最も多く搬入された。

美濃紙は、見た目にも美しく丈夫で、かつあたりも柔らかいので掛軸の巻緒のあて紙としても用いられる。


*1 こうぞ


2013年11月15日金曜日

杢目塗 もくめぬり


漆芸技法の一つで、木目塗とも書く。

木目に似せた漆塗りで、木地に木目を錐(*1)先で彫りその上に漆を塗って木目を出したものと、黒漆の表面に朱漆で木目を描いたものとがある。

鎌倉時代に始まり、その代表的遺品は奈良県当麻寺にある須弥壇(*2)である。


*1 きり

*2 しゅみだん


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2013年11月8日金曜日

又玄斎一燈 ゆうげんさいいっとう


裏千家8代家元(*1)

幼名十一郎。

表千家6代覚々斎の三男。

次兄であった7代最々斎が夭折のため、15歳で今日庵に養子に入り、家元を襲名。

加賀前田家、伊予松平家に仕える。

長兄の如心斎と共に、「七事式」を制定、千家流の隆盛につなげた。



*1 亨保4(1719)〜明和8(1771)

2013年11月1日金曜日

尾戸焼 おどやき


土佐(現在の高知県)小津尾戸の焼物。

藩主の山内忠義が承応二年(*1)に大阪から陶工を招き窯を築かせ藩窯とした。

以後、城南能茶山(*2)に移窯し能茶山焼ともいう。

作品は白上がりの陶器で、色絵薩摩の素地に似て細かな貫入があり、雅味がある。

*1 1653

*2 のうさやま