2021年1月29日金曜日

浅草紙 あさくさがみ

 江戸時代、浅草で漉いた塵紙のこと。


楮皮(*1)の削りかすを利用した粗末な紙であるが、都会では反古(*2)類を集めて漉き返していた。


色の黒い粗悪なものを黒保(*3)、石灰を混ぜて白くしたものを白保(*4)とよんだ。


大量の需要があり、台東・江東・文京区に製紙圏が広がっていた。

 


*1 ちょひ =こうぞの皮

*2 ほご = 手紙、暦、古書物などで不用になった紙

*3 くろほ

*4 しらほ