2018年8月3日金曜日

鳴金 なりがね



和銑(*1)製の釜は湯が沸くと釜自体で鳴くが、洋銑(*2)製の釜や湯垢が多く付着したものには鳴りがない。

それゆえ、洋銑製には、底部内側に鉄片を貼り、意図的に鳴りを出させる。

釜の乾燥後も鉄片下に湿気が残り釜の寿命を縮めることがある。


*1 わずく = 日本古来よりの踏鞴(たたら)吹き製法

*2 ようずく = 明治以後ヨーロッパから技術導入した製法